台車は建築業の資材搬入にも大活躍します。しかし、正しい使い方で使用しないと怪我につながるほか、資材を傷つけてしまうおそれがあります。

大きな資材やたくさんの資材を運ぶ場合、視界が悪くなることもあるため、運ぶ前に搬入経路をしっかりと確認しておき、経路に物が置いてある場合は邪魔にならない場所へ移動させておきましょう。

また、運ぶ際に経路を利用する人が他にいる可能性がある場合は、この経路を利用することを事前に知らせておきましょう。建築業の現場は、足元が悪く大勢の人が現場内を移動するため、搬入経路の確認や周知の徹底が重要になってきます。

資材を台車で運ぶ際には、まず荷物を載せ過ぎないように注意する必要があります。

台車には適正許容荷重があり、それ以上の重量の荷物を積んでしまうと台車の故障につながってしまうおそれがあります。許容荷重の範囲内であっても、ギリギリの重量で積むのではなく8割くらいまでの重量に抑えて積むと、より安全に運ぶことができます。

また、運ぶ際のスピードは普段の歩行速度よりも遅いスピードで移動することも大切です。スピードを出しすぎると衝突などの危険性が高まる上に、速いスピードで連続して使用していると、キャスター部分が熱を持つ危険性もあるので注意が必要です。

資材を積んだ台車は手前に引っ張らないようにご注意ください。手前に引くと足にキャスターが乗り上げて大怪我につながってしまいます。たとえ短い距離の移動であっても、手前に引っ張らないように気を付けなければいけません。

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